あなたの腸活は正しいですか?

最近よく耳にするようになった「腸活」

実際に取り組んでいる方や、気になっている方も多いのではないでしょうか?

スーパーやコンビニを見渡してみても、腸内環境を整えるとうたわれた商品が多く並んでいます。乳酸菌飲料やビフィズス菌ヨーグルトなどが、その代表例です。

ですが、腸活を意識して発酵食品を選んでいるにもかかわらず、お腹の不調や疲れやすさがあまり変わらない。そんな感覚を持っている方も少なくありません。

「腸に良いもの=発酵食品や〇〇菌を摂ること」

そう思われがちですが、実はそれだけでは腸は整っていかないケースも多いのです。

今回は、“なぜ菌を摂るだけでは腸が整わないのか” そして、本当に大切な腸活の“順番”について、体の内側の視点からお伝えしていきます。

目次

1|腸は「消化」だけでなく、全身の健康を支えている

古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、「すべての病は腸から始まる」という言葉を残しています。それほど腸は、私たちの健康と深く関わる存在です。

腸の働きが低下すると、食べたものをうまく消化・吸収できなくなり、体に必要なエネルギーや栄養が行き渡りにくくなります。

その結果、回復力が落ち、慢性的なだるさや不調が抜けにくい状態に陥ってしまいます。

さらに腸の状態は、血糖値の安定や自律神経の働きにも影響します。腸の調子が崩れることで体のリズムが乱れ、気づかないうちに疲れやすさやメンタルの不調として現れてくることも少なくありません。

つまり腸は、「お腹のため」だけの器官ではなく、全身の状態を左右する“健康の土台”のような存在なのです。

2|腸内環境は「菌の数」より「バランス」が大切

私たちの腸の中には、数えきれないほど多くの細菌が共存しています。これらをまとめて「腸内細菌」と呼び、そのバランスが腸内環境の良し悪しを左右しています。

腸内細菌は大きく分けると、善玉菌・日和見(ひよりみ)(きん)・悪玉菌の3つに分類されます。

一般的に理想とされているのは、善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1ほどの割合で存在している状態です。

ここで注目したいのが「日和見菌」の存在です。日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらか優勢な方に影響を受けて働く性質があります。

つまり、腸内環境は「善玉菌がどれだけいるか」だけでなく、全体のバランスによって左右されているのです。

にもかかわらず、多くの方は腸活というと、ヨーグルトや乳酸菌飲料などの「〇〇菌」を摂ることに意識が向きがちです。

ですが、菌はただ摂るだけでは増えません。腸内細菌が働き、増えていくためには、その菌たちが活動するための“エサ”が必要なのです。

ここを見落としたままでは、いくら腸に良さそうなものを摂っていても、思うような変化を感じにくいかもしれません。

2-1|菌を増やす前に、見直してほしいこと

菌のエサとなるのは、主に食物繊維やオリゴ糖など、日常の食事に含まれる栄養素です。ですが、ここでもうひとつ大切な視点があります。

それは、腸が「受け取れる状態」になっているかどうか。腸が炎症を起こしていたり、粘膜が弱っている状態では、せっかく摂った栄養をうまく吸収することができません。

本来体の外に排出されるはずの不要なものまで取り込んでしまい、それに対して体が反応し、炎症が起こりやすくなってしまいます。

このように、腸のバリア機能が弱まり、本来体に入らないものが入り込みやすくなった状態は、専門的には「リーキーガット」と呼ばれることもあります。

こうした状態では、菌のエサとなる栄養が入ってきたとしても十分に使われないだけでなく、かえってお腹の不調が強くなってしまう場合もあります。

つまり、「エサを入れる前に、土台を整える」ことがとても重要なのです。

まとめ|本当に整う腸活には「順番」がある

腸を根本から整えていくためには、やみくもに「腸に良さそうなもの」を足していくのではなく、体の状態に合わせた“順番”を意識することが大切です。

まず必要なのは、腸にかかっている負担を減らし、炎症が起こりにくい状態をつくることです。そのうえで、腸の粘膜を修復・回復させるためのビタミンやミネラルといった栄養をしっかり補っていきます。

腸の土台が整ってはじめて、食物繊維やオリゴ糖などの“菌のエサ”が活かされ、腸内細菌のバランスも安定しやすくなります。そして最後に、発酵食品や〇〇菌といった、人にとって有用な菌を取り入れることで、腸はより良い状態を保ちやすくなっていきます。

発酵食品を意識的に食べているのに調子が出ない方は、この「順番」が抜けている可能性があります

腸活というと、「何を食べ足せばいいか」に意識が向きがちですが、本当に大切なのは、腸がきちんと働ける状態になっているかどうか

腸に炎症や負担が残ったままでは、どれだけ良いものを摂っても、思うような変化は感じにくいかもしれません。

もし、腸の不調が長く続いていたり、血糖値の乱れや疲れやすさ、メンタルの不調まで重なっている場合は、腸だけを見るのではなく、体全体の状態を一度見直してみることも、回復への近道になることがあります。

「菌を摂る腸活」から、「体の土台を整える腸活」へ。この視点が、あなたの不調改善のヒントになれば幸いです。

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