「酵素」について、多くの人が“勘違い”していることとは？

前回は、酵素の種類や、その重要性についてお伝えしました。

生命のあるところに酵素ありといわれるくらい酵素は人間だけでなく、この世に存在する生命にとって大切なもの。しかし、これだけ大切な酵素が現代の生活において、とても不足している状態にあります。

さらに酵素について間違った知識”が広まっている事実もあるということ。

そこで今回は、このような事実をふまえ、酵素について、多くの人が“勘違い”していることについてお伝えしていきますね。

老化や病気の原因は、「○○酵素」が不足しているから？

この記事のはじめに、生命のあるところには必ず酵素があるとお伝えしましたが、

これらすべての生命活動に酵素の力が働き、これらの活動をつかさどっているのが体内酵素となります。

実は、この体内酵素が健康で長生きをするかどうかに大きく関係してくるのです。言いかえれば、体内酵素の欠乏や消耗が老化を早め、病気を引き起こす原因になるということ。

しかし、現代の食生活では酵素がとても不足している状態。これは酵素を無駄使いすることが増えていることと、酵素をふくむ食べ物を食べなくなっているためなのです。

例えば、体内でコレステロールから性ホルモンをつくるときにも酵素が必要になり、たった1個の酵素が不足するとこの過程に影響がでてくるといったことがあげられます。

欧米では確立している酵素療法

日本では酵素を消化剤、あるいはダイエット食品の1つのように考えている方が多いようですね。しかし、欧米では酵素サプリメントによる、消化以外の疾患への研究は1930年代から始まっています。そして酵素療法という治療法として確立しているのです。

経口摂取する酵素の治療効果は、炎症・ケガ・慢性疾患・自己免疫・ガン・循環器疾患・ウイルス感染などにも発揮されています。

また、加齢による体内酵素の低下によっておこる病気にも軽減できることが証明されているんですね (*^^*)

外部から補うことで酵素の浪費を防ぎ、酵素代謝が効率よく働く状況をつくるには、

この2つの方法しかありません。

酵素サプリメントを上手につかうことで、体全体の働きがアップ！さらにホルモンバランスを整える効果も期待できます (*^^*)

また酵素がじゅうぶんに働くには、ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸・タンパク質・脂質・糖質・水などの栄養素が推奨量分だけ必要になってきます。

つまり酵素だけを補っても、他の栄養素が必要な量を摂れていなければ、酵素もしっかりと働くことができないのです。

知ってほしい！酵素に関する“勘違い”とは？？

①酵素の体内生産量には限りがあるという事実

酵素栄養学は、20世紀後半になってアメリカのエドワード・ハウエル医学博士の研究で注目されるようになりました。

近年、日本でも酵素について雑誌やテレビ・健康本で取り上げられることが多くなってきましたね。

人が一生の間につくることができる限られた量の酵素を「潜在（体内）酵素」とよんでいて、消化酵素と代謝酵素は同じ1つの潜在酵素からつくられる。
そのようなことから消化酵素はなるべく食べ物から摂り、体内でつくられる酵素はできるだけ代謝酵素として、自然治癒力などのために働けるようにするのが長生きの秘訣といえる。

これが、いま注目されている酵素療法やローフードを推薦する人たちの根本的な考え方です。

このなかの、

酵素の体内生産は限りがある。体内の何千種類もの酵素は、すべて「潜在酵素」という体のなかに備わっている“酵素の素”からつくられている』

という考え方は、酵素栄養学の生みの親であるハウエル博士の仮説です。しかし、この仮説が間違いであることは、いまでは様々な角度から証明されているのです！

現代の科学では、遺伝子の暗号に基づき体の必要に応じて酵素はつくられることが明らかになっています。

つまり潜在酵素は存在しない！！ということですね。

確かに年齢とともに酵素がつくられる量は減りますが、これは

その人によって違ってきます。そして、酵素サプリメントで実際に若返ることがあるんですね。

②「日本で多くの方が酵素と思って飲んでいる酵素飲料や酵素サプリは、厳密には酵素ではない」という事実

あなたは、巷にある酵素ドリンクをご存知でしょうか？

じつは、これらの商品は野菜や果物を発酵させたものなのです。つまりビタミンやミネラルなどの栄養素は補えても、酵素そのものではないし、酵素を補うこともできません。

「酵素」という商品名がついても実際に酵素が含まれるれているわけではないし、含まれていてもごく微量です。

また、いっしょに食べたものを消化・分解してくれるわけでもなく、体の消化酵素を節約するために必要な事前消化に役立つわけでもありません。

酵素飲料（ペースト状・カプセル状含む）は、何十種類もの野菜や果物・海藻を成熟させから、その上澄み液をとり、加熱してから製品化しています。ビタミンやミネラルなどの栄養素が吸収されやすい状態で豊富に含まれているようですが、熱に弱い酵素は完全に壊れてしまっていることが多いのです。

さらに、通常の酵素飲料は砂糖や麦芽糖を大量に使っているので、糖分の摂り過ぎという問題もあるんですね (^^;

まとめ

酵素は人間だけではなく、食物など地球上すべての生物に存在しています。そして、私たちは酵素がなければ話すことも呼吸することもできません。

つまり、酵素がなくなるということは“死”を意味するのです。

現代の食生活は、食品の調理方法や化学物質をつかった加工食品・ジャンクフードなど、体内酵素を浪費する傾向があります。この体内酵素を浪費させないためには、しっかりとした食生活を見直す必要があります。

それと同時に、酵素に関して間違った知識が世のなかに広まっている事実もあることを覚えておくのが大事になってきます。

よく、栄養素として5大栄養素があげられますが、酵素もまた、私たちが生命を維持していくためには忘れてはいけない大切な栄養素の1つなのです。

健康と若さを保つために、酵素について正しい知識をもち、「体内酵素」の浪費を避けて、足りない分は「食物酵素」でうまく補っていきましょう (*^^)v

【次回はこちら↓↓】