睡眠時、こんなお悩みはありませんか?
- 夜なかなか寝付けない
- 2〜3時間おきに目が覚める
- 寝ているはずなのに、朝起きるのがつらい
こうした睡眠時のお悩みは「自律神経の乱れ」と言われることが多いですが、実はその裏で “血糖値の状態や栄養不足”が関係しているケースも少なくありません。
今回は、「ミネラル不足が、血糖値と睡眠にどう影響するのか」という視点から、体の内側で起きていることをできるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
1|気持ちよく眠れているとき、体では何が起きているのか?
私たちが自然に眠りにつけているとき、体の中ではある“切り替え”が静かに行われています。
日中、私たちの心と体を安定させてくれているのが、「セロトニン」というホルモンです。
セロトニンは通称「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させたり、頭をスッキリ保ったりと、私たちが活動している時間帯を支える役割を担っています。そして夜になると、このセロトニンを材料にして「メラトニン」というホルモンが作られ、メラトニンは、体を休息モードへと導き、「そろそろ眠る時間ですよ」と体に合図を送る役割を担います。
この「セロトニン → メラトニン」という切り替えがスムーズに行われていると、私たちは無理に頑張らなくても自然と眠気を感じ、深く穏やかな睡眠に入ることができます。

本来、睡眠は「努力して手に入れるもの」ではありません。体の内側が整っていれば、眠りは自然に訪れるものなのです。
では、なぜ多くの人がこの当たり前の切り替えをうまく行えなくなってしまったのでしょうか。
2|なぜ、セロトニンからメラトニンへの切り替えがうまくいかなくなったのか?
この切り替えがうまく行えなくなってしまう理由のひとつが、体が「安心して休める状態」になれていないことです。
現代の生活では、仕事や人間関係、時間に追われる感覚などによって、交感神経が優位な状態が長く続きやすくなっています。また、店頭に並ぶ食材や商品も、選び方によっては体に負担をかけてしまうことがあります。
こうして体の内側からも外側からも、常にストレスに晒されていると、夜になっても活動モードから抜けにくく、本来休息に向かうはずのスイッチが入りづらくなってしまいます。
2-1|血糖値の乱れが続くと、体は回復しづらくなる
交感神経が優位な状態が続くと、血糖値は上がりやすく、また下がりやすい状態になります。いわゆる「乱高下」が起こりやすくなるのです。

血糖値を安定させるために、体はその都度さまざまな調整を行いますが、この調整には多くのエネルギーと材料(=栄養素)が必要になります。
ですが、こうした状態が続くと、それに必要なエネルギーと材料を常に消費してしまうことになり、結果として血糖値を安定させる仕組みそのもの自体が疲弊し、体はどんどん回復しづらい状態へと傾いていくのです。
2-2|体を“安定させる”栄養素「マグネシウム」
ここで重要になってくるのが、マグネシウムというミネラルです。
マグネシウムは、神経の興奮を抑えたり、筋肉や内臓の緊張をゆるめたりと、体を「落ち着いた状態」に保つために欠かせない役割を担っています。

血糖値を安定させる働きにも関わっており、不足すると血糖値の調整がうまくいきにくくなります。ストレスによって血糖値の乱高下が続く中で、マグネシウムが過度に使われ不足してしまうと、体はさらに不安定な状態に陥りやすくなります。
その結果、寝つきの悪さや中途覚醒など、冒頭で述べた睡眠トラブルにつながっていくのです。
まとめ|睡眠を整えるために、食事と体の状態を見直すという選択
睡眠の質を整えるためには、「早く寝よう」「気合で休もう」とするよりも、体が自然に休める状態をつくることが大切です。
その土台のひとつが、マグネシウムを意識した食事です。
マグネシウムは一度に大量に摂れば解決するものではなく、日々の食事の中で少しずつ補っていくことが重要になります。少量でも「こまめに増やす」という意識が大切です。
夜になると甘いものが欲しくなる方や、夕食後に間食をしてしまう方は、血糖値の不安定さやミネラル不足が背景にあることも少なくありません。無理に我慢するよりも、普段の食事で体を支える栄養が足りているかどうかを見直すことが、結果的に睡眠や自律神経の安定につながることがあります。
ただし、体が強く緊張している状態では、食事を整えても休息モードに切り替わりにくいこともあります。そのような場合は、体や神経の緊張を直接ゆるめ、回復しやすい状態をつくることも大切な選択肢です。
自分に合った整え方を選ぶことが、回復への近道になるのです。


