前回は、『交感神経』と『副交感神経』の関係性についてお伝えしました。
両者の関係性はいわば、“シーソー”の関係。お互いにバランスをとりながら、それぞれの役割をもって私たちの体調を整えてくれています。
しかし、逆をいうと“両者の神経のバランスが崩れると、身体にさまざまな不調がでてくる可能性がある”ということ。このバランスを崩してしまう原因の1つが『ストレス』なのです!
そこで今回は、
『ストレス』がかかることにより、「自律神経(交感神経・副交感神経)」には“どのような影響”がでるのか?
についてお伝えしていきますね。
『ストレス』と“自律神経”の関係
『ストレス』は“自律神経のバランスを乱す原因”の1つ
“自律神経のバランスを乱す原因は何か?”
と言われたら、あなたは「ストレス・・かな?」と考えるのではないでしょうか?
そう、確かにストレスが過剰にかかることが“自律神経を乱す原因の1つ”であることは間違いありません。
でも・・
“ストレス”って何?
と聞かれたとき、あなたは答えることができるでしょうか?
実は、『ストレス』には“いくつかの種類”があるのです。これについては以下の記事で詳しくお伝えしています↓↓
『ストレス』による自律神経への“影響”とは?
ところで、『ストレス』によって自律神経は“どう影響される”でしょうか?
結論からいうと、ストレスがかかったときには“交感神経が過剰に働いて”しまいます。
実は、これはとても重要なことで、交感神経が過剰に働くことにより次のようなことがおこります。
- 心臓が“ドキドキ”する
- 血圧が“上がる”
- 血管が“細く”なる
- 呼吸が“浅く”なる
- 胃腸が“働かなく”なる
これらは“交感神経の人間の体に対する働き”で、このような状態があなたの体の不調をつくりだしているのかもしれないのです (>_<)
『ストレス』=「○○の危機」
では、なぜ“ストレス”時には交感神経が過剰に働くのでしょうか?
前回の記事で、人間も昔は食べたり食べれられたりという「食物連鎖」の世界で生活していたことをお伝えしましたね。
いつ何時、他の動物に襲われるかもしれなという“ストレス”がかかる状況・・・。つまり人間も含め、すべての生物は『ストレス=生命の危機』と無意識に捉えていたのです。
ストレスを感じると、“生命の危機”から逃れようとする働きをします。このときに交感神経が働かないと生命の危機は確実におとずれてしまいますよね?
例えば、あなたがサバンナの真ん中にいるシマウマだとします。(´~`)モグモグと草を食べているとライオンの気配を感じました。
シマウマにとってライオンは大きなストレス!あなたは「生命の危機」から逃れなければならないので、そこから走って逃げる必要がありますよね (´Д`;)
逃げるには筋肉をたくさん動かさなくてはいけません。
その筋肉を動かすには、「酸素」や「糖分」が必要になってきます。さらに「酸素や糖分」は“血液が運んでいる”ので、筋肉はたくさんの血液が必要なのです (^^;)
そして血液を全身に送り出すのは「心臓」の役割。多くの血液を送り出すためには心臓をたくさん動かさなければいけません。
結果としてたくさんの血液が血管を通るので、血圧も上がり、酸素がたくさん必要になって呼吸もはやく浅くなりがちになります。
この“心臓のドキドキ・血圧の上昇・血管が細くなる・呼吸がはやくなる”という現象は、『交感神経の働き』によるものなのです。
仮に、ここで“交感神経が働かなかったら”どうなるでしょうか?
そう、筋肉に「酸素と糖」が届かないのでシマウマははやく走れず、ライオンに食べられてしまいますよね・・ (>_<)
逆に、交感神経が働けばやく走ることができるので、逃げる確率は高くなります。つまり、“ストレスがかかると自律神経の『交感神経』が働くようになっていて、それと同時に『副交感神経』が働かなくなってくる”。
これが、自律神経の“ストレス反応”で、私たちの意思とは関係なく行われているんですね。
『ストレス』が“かかり続ける”と、どうなる?
それでは、ここで考えてみてください。
“常に”ストレスがかかり、交感神経ばかり働いている状態(副交感神経が働いていない状態)が続いてしまうと身体は“どのような影響”がでるでしょうか?
当然ですが、休憩なしで走り続けると身体は壊れてしまいますよね?これは機械でも同じことがいえます。
つまり『自律神経の乱れ』は、このようなストレスといわれるものが“常にかかり続け”て、本来とれているはずの「交感神経と副交感神経のバランス」が崩れてしまうことをいいます。
次の絵は、『交感神経』と『副交感神経』の働きです。↓↓
お互いがスイッチの「ON/OFF」のような関係を保ちながら、私たちは日々の生活を送っています。しかし『自律神経の乱れ』により、このバランスが崩れてしまったらどうなるでしょうか?
これまでもずっとお伝えしてきたように、身体にさまざまな不調をおこしてしまうことが考えられますよね?
そこで、次回は『自律神経が乱れることで、起こるかもしれない“身体の症状”』についてお伝えしていきますね (^^)
【次回はこちら↓↓】
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