前回は、『ストレスに耐えられる限界値』と『ストレスレベル』についてお伝えしました。
ここまで、“自律神経の乱れ”の原因として「ストレス」について繰り返しお伝えしていますが、ここで1つの疑問がでてくる方もいるのではないでしょうか?
「じゃあ、ストレスって“無い”ほうがよくない??」
こんな疑問を持ったあなたのために、今回は・・
ストレスが“有る”方がいいのか?それとも“無い”方がいいのか?
ということをテーマにして、お伝えしていきますね (^^)
『ストレス』がまったく“無い”と、どうなるの??
いきなり結論ですが、ストレスが“まったく無い”のでは困ってしまいます。人間は“ストレスを克服して強くなる生き物”。ストレスが無いと、すっごく弱い人間になってしまうんですね。
例えば、地球に生きている人間も『重力』という“外力のストレス”を受けています。この重力(ストレス)がないとどうなるのでしょうか?
仮にそのような状況になった場合、人間の骨や筋肉はどんどん弱くなり、地球上では立つことさえ困難な状況になってしまいます。地球上では、自分の身体を支えなければ生きていけませんからね・・(^^;)
宇宙飛行士は、宇宙に長くいればいるほど「無重力(ストレスがない)」状態が続きます。そして、地球に帰還したときにその重力に負けてしまい、1人では立っていられないほど“足が弱くなってしまう”のはよく聞く話ですよね。
これは長い時間、『重力』というストレスに身をおいていなかったので、それに“対抗することが出来なくなってしまった結果”なのです。
人間は“適度”なストレスがあれば、それを克服することでより強くなっていきます。でも、“過剰”なストレスがあると・・
そう、身体はストレスに負けて弱くなってしまうんですね (>_<)
ストレスが少なすぎても「それに打ち勝とう!!」とする力が無いので、身体は強くなれず“弱く”なってしまいます。これは身体だけではなく、“心”の面でも同じことがいえるのです。
『ストレス』が“有り過ぎる”と、どうなるの?
ここで、『自律神経』である「交感神経」と「副交感神経」の働きを確認してみましょう。
例えば、ストレスが多いと「交感神経」が働いて血圧を上げます。このままストレスがずっと続いていると、“血圧が上がっている状態”が多くなってしまうのです (>_<)
これに、コレステロールや中性脂肪の多い食事が続くと・・
“血管が切れる!!”
という状態になる可能性も・・・。
交感神経が過剰に働きすぎると、胃腸の働きも“抑えられて”しまいます。そして、「消化・吸収」がうまくいかず胃腸に負担がかかります。結果として「胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸炎」にもなりやすくなってしまうんですね (´Д`;)
ストレスがかかると“胃が痛くなる”という症状は、このためなのです。
『ストレス』は人生の“○○”だ!
『ストレス』という言葉を生み出したハンス・セリエ博士は、「ストレスは、人生の“スパイス”だ!」という言葉を残しました。
「スパイス」は多すぎても、少なすぎても美味しくないですよね (^^;)
ただ、現代は『ストレス社会』と表現されるぐらい“ストレスというスパイス”が過剰に効いています。つまり、“刺激過剰な状態”なのです。そして、「刺激過剰な状態=交感神経が働きすぎる状態」とも言い換えられます。
なんとなく、イメージは出来たでしょうか?
余談ですが、本当のスパイスである「唐辛子」や「胡椒(コショウ)」は交感神経を“刺激”してしまいます (>_<)
『ストレス』は、「有る・無し」の“バランス”を取ることが大事だけど・・・
いかがだったでしょうか?このように『ストレス』は、
- “過剰”にかかると身体を壊してしまう・・。
- “無さ過ぎ”ても身体を弱くしてしまう・・。
という、厄介極まりないもの。要は“バランスがいかに取れているか?”ということが1番大事なのです。
しかし、現代社会は“ストレス過剰”になっているのが現実・・。こんな状況でバランスを取るのは、なかなか難しいですよね・・ (>_<)
でも、人間だって“バカ”ではありません!
じつは人間にはストレスから身を守るために、“ストレスに対抗するホルモン”を出してくれるありがたい「臓器」があるんですよ (*^^)v
そこで次回は、この『ストレスから身を守ってくれる臓器』について詳しくお伝えしていきますね (^-^)
【次回はこちら↓↓】
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