前回は、『交感神経』と『副交感神経』が“どのようなときに働くか?”についてお伝えしました。
『交感神経』と『副交感神経』。この2つの神経は、それぞれが役割をもっていますが、両者の神経がお互いに“バランスを保つ”ことで私たちは心身ともに健康でいられます。
そして、“体の調子を回復”してくれるのは『副交感神経』の役割の1つです。
今回は、『副交感神経』についてもう少し詳しくお伝えしていきますね (^^)
『副交感神経』が“最も働く”時間帯は?
これまでもお伝えしていますが、『副交感神経』は“リラックスの神経”。
太陽が沈むとともに少しずつ働きが活発になってきて、夜あなたが寝ているときがピークとなります。そして、太陽が昇るとともに少しずつ働きが弱くなり、昼間はほとんど働かなくなるのです。
昼間に起きて夜に眠くなるのは、昼間は『交感神経』、夜は『副交感神経』がそれぞれ働くためなんですね。
「血管」における『副交感神経』の働きとは?
『副交感神経』には、「血管をひろげる」働きがあります。
よく、“血流がよくなる”という言葉を耳にしますが、これは副交感神経の働きのおかげで血管をひろげて、“体のすみずみまで血液を送れるようにしてくれている”んですね (*^^*)
では、血管をひろげることで体にはどのような“メリット”があるのでしょうか?
①「生きるために必要な物資」を運ぶ
例えば、体の傷や悪くなったところを修復するには、それなりに必要なものがあります。
血管は道路みたいなもので、その“必要なもの”を運ぶ役割をします。そして各部は、その運ばれたものを使って修復していくのです。
運ばれるものは【栄養・ホルモン・酸素】など、あなたが“生きるために”必要な物資。もし、血流が悪くなって血管が詰まり、修復するものが“運ばれなくなったら”どうでしょう?
すごく大変なことになるのは想像できますよね ヽ(´Д`;)ノ
②『体温』を一定に保つ
血液は生きるために必要な物資の他に、【体温】も運んでくれます。
【体温】をくまなく運んでくれているおかげで、あなたは“体温を一定に保つ”ことができるんですね (*^^*)
眠くなると手足が“あたたく”感じるのはこのためなのです。
● 眠い ⇒『副交感神経』が働く ⇒ 手足の細かい“血管がひろがる” ⇒ 手足の先まで【体温】が運ばれる
ひどい「冷え性」の方が眠れなくなるのは、手足が冷たいために“副交感神経が働きにくくなっている”からなんですね。
では、この状態で『副交感神経』を働かせるには、
● 手足を“あたためる” ⇒ 手足の「毛細血管」がひろがる ⇒『副交感神経』が働いてくる
さきほどの動作とはまるで逆で、これを“バイオフィードバック”といいます。冷え性で寝つきが悪い方は、ぜひ試してみてくださいね (^-^)
そして、お昼ご飯を食べた後に眠くなるのも『副交感神経』の働きの1つです。
食べ物が胃に入ってきたことで副交感神経が働き、「胃」や「腸」などの内臓を動かし始めます。そして、血管がひろがることで血流がよくなり、体があたたまってきます。
ついつい“眠気”を感じてしまうのは、そのためなんですね (~0~)
『副交感神経』の働き(まとめ&ポイント)
前回の記事を含め、『副交感神経』についてまとめますね。
- “寝ている”ときに、いちばん働く
- 「脳」や「体」を修復する。逆をいうと、『副交感神経』が働かないと修復できない
- 「内臓」を動かす
- リッラクスさせる
- 食べると気持ちが落ちつくのは、食べることにより“内臓を動かす『副交感神経』が働く”から
- “緊張状態”では『副交感神経』は働かない
- 『副交感神経』が働くことで血流がよくなり、「体温」が全身に運ばれる
- 「冷え性」の方は副交感神経のスイッチが入りにくく、眠りが浅い。または“寝入りが悪い”
- 食べた後、すぐに『交感神経』を働かせるようなことをすると、内臓に血液が運ばれにくくなりお腹が痛くなることもある
- 『副交感神経』が働かないと、「胃」や「腸」などの内臓は動けない ⇒ 食べ物が消化されず、吐いたり消化不良をおこす。後々“胸焼け”をおこすことも・・
注意!!これだけは“勘違い”してはいけない (>_<)
いかがでしょうか?
『副交感神経』は心身をリラックスさせたり、修復するのにとても重要な神経です。もし、この“働きが弱くなったら”どうなるかは簡単に想像できるはず・・ (;´д`)
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが・・
“副交感神経だけ”が強く働けばいいんだ!
という考えです。
“副交感神経だけ”ではなく、もう一つの自律神経である『交感神経』もしっかり働いてくれないと、きちんとした生活が送れなくなってしまいます。
つまり、“交感神経・副交感神経がバランスよく働く”というのが最も大切なことなんですね!
では、両者の働きの“バランスが崩れる”と、どうなるでしょうか?
次回は、そのことをふまえて『交感神経』と『副交感神経』の関係についてお伝えしていきますね (*^^)v
【次回はこちら↓↓】
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