「ネガティブな想像」が引き起こす身体への影響とは? ~“体験的”にみる【思考性防衛本能】~

前回はネガティブ思考(マイナス思考)の原因である【思考性防衛本能】について、“医学的”な側面からお伝えしました。

専門的な言葉が出てきたので、少し難しいと感じたかもしれませんね・・ (^^;)

ですので、今回は【思考性防衛本能】についてもう少しわかりやすく“体験的”にお伝えしていきます (^^)v

目次

【思考性防衛本】による体の反応とは?

自律神経は、現実と想像の区別がつかない!

【思考性防衛本能】とは、人は何かに対して、どうしても悪い方向やネガティブなことを考えたり想像してしまうということをお伝えしました。

例えば、

  • 動悸がする・・。このまま心臓が止まって、死んじゃうんじゃないか? (´Д`;)
  • 何か悪いことが起こるのではないか?
  • 明日、会社で上司に叱られるんじゃないか?

など。

でも、これはあなただけではなく私にも、そして人間であるなら誰でも考える思考なんですね。

考えてしまうのは仕方がありません。しかし肝心なのは、このような考えをもってしまうと脳が勝手にその想像を現実のものとして受け止めてしまうということ。

あたかも、いまその想像が現実に起きているのと同じ反応をしてしまいます。そして、このネガティブ思考が結果として「精神的ストレス」となり、自律神経の乱れを引き起こしてしまうのです。

“想像”が引き起こす身体への影響を知ろう!

なぜ、想像すると現実と同じ体の反応をするの?

ストレスに対する自律神経の反応を、強盗というストレスを例にしてみましょう。

現実に、強盗に襲われた・・。

すると自律神経である交感神経が、その強盗(=ストレス)に抵抗するために血圧や心拍数を上げていきます。これは、強盗に対する脳幹の反応ですね。

さらに、体中に抗ストレスホルモンを流しはじめます。この抗ストレスホルモンは、主に副腎のホルモンでアドレナリンといいます。

このホルモンは交感神経が強盗に抵抗したり、逃げようとするためのエネルギーを生み出すのに必要なものとなります。

それでは、あなたが強盗に襲われると想像してみましょう。

すると、その想像に体が反応します。そして現実で起きたときと同じように血圧や心拍を上げ、体中に抗ストレスホルモンを流し始めるのです。

つまり現実に起こっていることと同じ反応が、体のなかで起こるということですね。

もう1つ、例を上げてみましょう。

次の写真を見て下さい↓↓

2011年に起きた東日本大震災。その時、テレビで津波の様子が何回も繰り返し放送されました。

このとき、実際には自分の身には何も起きていないのに気分が悪くなったり、映像をみて倒れたり、精神的におかしくなってしまう人がたくさん出てきたのです。

そう、これ現実に自分の身に起きているのと同じ反応を起こすという理屈になりますね (;´Д`)

ストレスが生み出すエネルギーとは?

このように想像するだけでも交感神経が異常に緊張します。そして、強盗や津波というストレスに抵抗するため、あるいは逃げるために体に必要なエネルギーを生み出すのです。

でも、実際には強盗や津波にも遭っていないので、戦うことも逃げることも必要ありません。だから、この生み出されたエネルギーが行き場をなくしてしまうのです・・。

では、行き場をなくしたエネルギーはどうなるのでしょうか?

実は、そのエネルギーが“自分を攻撃”してしまうのです!!それが、最近よく耳にする活性酸素というものなんですね。

活性酸素は本来、体内に侵入した菌やウイルスを殺してくれるものなのですが、多すぎると体内で正常な細胞も攻撃してしまうのです (>_<)

言わば諸刃の剣ですね・・。

活性酸素が多くなると、身体にはどんな影響がでるの?

自律神経に乱れがある方は交感神経が働きすぎています。そのため余分なエネルギーが生まれやすく、活性酸素を多く生み出してしまうのです。

では、この活性酸素が多くなるとどうなるでしょうか?

実は、多くなるとどうでもいい少量の菌や正常細胞まで攻撃するため、「にきび(吹き出物)・おでき・目ヤニ・黄色いタン」などが出やすくなります。

正常細胞が何回も活性酸素に攻撃されると、変異して癌になるとも言われています。

他にも、次のような病気や症状が出てくる可能性も考えられるので注意が必要ですね (>_<)

『○○夢』をみるのは、余分なエネルギーを使い切るため!

話を戻して、もう1つ例を出しますね。

例えば、野球やサッカーなどのスポーツ選手に感情移入(応援)しすぎると、心臓のドキドキが止まらなくなったり興奮して眠れなくなる方もいるはずです。

選手は体を動かしていますが・・、あなたは体を動かさずにテレビの前にいるので、生み出されたエネルギーが使われない状態になります。

体内では、そのエネルギーを使いたくてウズウズしている・・。そう、余分なエネルギーを生んでしまうのです!

そして、その余分なエネルギー(活性酸素を含む)があなた自身を攻撃してしまうのです。

自律神経失調症やうつ病など、自律神経が乱れている・自律神経に負担がかかっているときには怖い夢をみます。

これは生み出されたエネルギーを夢のなかで使い切ろうとして、脳が中途半端に働いているからなのです。一種の知恵熱といえるかもしれないですね (^^;)

ただ、野球やサッカーなどのスポーツは健全なことでドキドキしますので、まだいいですよね・・。これを仕事のこと・人間関係に置き換えてみてください・・。

仕事や人間関係になると、【思考性防衛本能】のせいで考え(思考)が後ろ向きになりやすくなります。そして脳が危機感を感じて、興奮したままになってしまいますよね (>_<)

結果として、脳幹は寝てなんかいられない!という状態に・・。

とくに、「追いかけられる夢・戦っているのに体が思うように動かない夢・怖い夢」は、昼間に興奮しているときに出る夢です。人生が思うようにいかないと感じ、焦るためにストレスが溜まっているとも考えられますね・・ (´Д`;)

余分なストレス(エネルギー)を発散させるための対策とは?

手軽で簡単にできるストレス発散法として、アロマテラピーやお香などがあります。

リラックスできる香りを楽しむのは、とても効果的ですね (*^^*)

他にも「面白い漫画を読む」といった自分の好きなことに没頭することも、とってもいいストレス発散法です。重要なことは、できるだけ頭を使わずに単純で楽しいことをすることですね (*^^*)

では、逆にやってはいけないことですが、これはわかりますよね?

そう、興奮や恐怖を感じることは避けるということ。たとえ好きでも、格闘観戦やサスペンスなどは見ないことです (>_<)

そして、怖い映像も避けてください!

このように、心を危機感から解放してあげることが重要になります。

あなたの心はじゅうぶんに想像や思考で働いてきましたからね・・。お疲れ様!と労ってあげて、心と体を休ませてあげましょう (*^^*)

さて、いかがだったでしょうか?

少し話が大きくなってしまいましたが、今までお伝えしてきたことをまとめますね (^^)

まず、「精神的ストレス」を起こす原因の1つとしてネガティブ思考があります。そのネガティブ思考を引き起こすのは【思考性防衛本能】です。

その【思考性防衛本能】について“医学的”、そして今回は“体験的”にお伝えしてきました。

次回は4つのストレス』の2つ目として、『構造的ストレス』についてお伝えしていきますね (^^)

【次回はこちら↓↓】

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